河島洋
河島洋（かわしまひろし）
1823年加賀大聖寺の豪商、四代豊田伝右衛門により開窯、屋号「吉田屋」と称した事から吉田屋窯と云われた。江戸後期の豊かな芸術文化と食生活を反映して、伝衛門の文人的才覚と財力、そして卓越した技と感性を持ち合わせた陶工達により、古九谷再興を夢見た伝右衛門と共に約７年間で、廃窯になるまで優れた色絵磁器を作り上げた。
その技は加賀の地で受け継がれ、魯山人や冨本憲吉にも大きな影響を与え、数多くの創造力あふれる作家を輩出している。
そして河島洋氏もまた吉田屋の魅力に引かれ、ロクロから上絵まで一貫制作し、素地、坏土、色釉を研究、河島洋としての吉田屋様式(創吉田屋)を確立し高い評価を得ている。
創吉田屋鵜の図鉢
河島洋作
創吉田屋割取絵変り大花瓶
河島洋作
陶歴
| 三代徳田八十吉、中島珠光先生に師事 | |
| 昭和26年 | 石川県加賀市に生まれる |
| 昭和50年 | 創造展初入選、以後連続入選東京都美術館 受賞二回 |
| 昭和55年 | 日本伝統工芸展入選、以後7回入選 |
| 平成5年 | 日本工芸貝正会員に認定され現在に至る |
| 平成7年 | 伝統工芸石川支部展にて奨励賞受賞 |
| 平成12年 | 北京中国美術館に日本工芸会正会員による威嘱出品 |
| 平成15年 | 吉田屋窯坏土の研究に入る。 |
| 平成17年 | ラオス駐日特命全権大使スックタボン・ケイラ氏に「創吉田屋菊文鉢」贈呈 |
| 平成18年 | ヨーロッパ特許庁上席審査官ウルバン・エクセルマンス氏に酒盃高評博す 一水会陶芸部展にて「色絵かき落とし花文鉢」硲記念賞受賞 |
| 平成19年 | 一水会陶芸部展にて硲記念賞連続受賞 |
| 平成20年 | 一水会陶芸部会員に推奨される |
| 平成21年 | 東京国際交流館、国際塾にて『日本の焼物文化と九谷焼』講演 |
| 平成24年 | 一水会陶芸部解散後、陶美協会会員となる |
現在
日本伝統工芸石川支部展 奨励賞、一水会展 硲記念賞連続受賞 芸術グラフ賞 創造美術展受賞（2回）、一級陶磁器技能士第一位受賞 第35回伝統九谷焼工芸展（連合会50周年記念）技能賞受賞（2回）
他、受賞多数
葡萄酒杯 ソメパッチ（1）
